猫奇譚

湖兎子、顔、顔!

きりっ!「何か?」
(本文とはほとんど関係がございません=湖兎子の出番なし!)
早いものでもう7日ですよみなさん!
私はどうにかこうにか、新年の挨拶まわり(まわってないけど)と
年明け納品を終え、ややひと心地。
七草がゆでも食べて、ちょっとゆっくり今年の目標を
考えてみたいと思っています。その前に掃除だがなっ!
さて、年末、図書館が閉まる前にお仕事の資料をどさっと借りてきて、
それきり他のことでバタバタしていたので
再度本を点検したのは、年が明けてからでした。
すると仕事の資料に混じって「おお、こんなの借りてたんだ」
という本が一冊。松谷みよ子さんの手による日本の奇譚集です。
恐がりのくせに、ホラーやミステリーに目のない私。
さっそく気分転換にパラパラとめくっていると、心惹かれる話が。
猫にまつわる不思議な話がいろいろおさめられていて、そのひとつです。
昭和のはじめ頃の話。新潟の渡辺さんというお宅に
タマという頭のいい雌猫が飼われていました。
ある日、前足に怪我をして帰ってきて、翌日から姿が見えなくなってしまいます。
家の人たちが心配していると、数日たってひょっこり元気になって戻ってきました。
追いかけるように、月岡温泉から届いた宿泊の請求書。宛名は「渡辺タマ子様」
問い合わせた宿の人曰く、「色白のきれいな女の人で、いつもお風呂には
身体ごと入らず、手だけひたしておられました」
ね~?なんだか楽しいお話だと思いません?
妖怪も跋扈していた昔の日本ののどかさ、なんだか好きですね。
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